21日前場の香港株式市場でハンセン指数は10営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.13%安の26706.31ポイントだった。H株指数は0.64%安の10777.54ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で459億3100万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いたが、ほどなくして下げに転じ、おおむねマイナス圏で推移した。指数が前日まで9連騰し、約2年1カ月ぶりの高値圏にあるだけに利益確定売りが出やすい状況。前日に米ダウ平均が反落したことも嫌気されている。ただ、20日の欧州中央銀行(ECB)理事会を受けて量的緩和縮小ペースが緩やかになるとみる向きが多い中、株式市場に資金が流れやすい状況が続くとの期待が投資家心理を支えており下値は限られている。
個別では、本土保険大手の中国平安保険(
02318)や中国人寿保険(
02628)、本土国有銀行の中国建設銀行(
00939)といった本土金融株が軟調。前日に6%近く上昇した瑞声科技(
02018)は大幅反落。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)も売られている。半面、電能実業(
00006)が大幅高。20日大引け後に発表した17年6月中間決算や特別配当が好感されている。同系列の長江実業地産(
01113)、長江インフラ(
01038)も買われている。IT大手のテンセント(
00700)は小反発。