21日の香港市場でハンセン指数は高寄り後、マイナス圏に沈む展開。前日まで9営業日続伸し、株式相場が過熱した2015年以来の連騰記録を更新しているだけに、目先の利益を確定する売りが出やすい状況。半面、20日に開かれた欧州中央銀行（ECB）理事会を受けて、量的緩和の縮小ペースが緩やかになるとみる向きが多く、投資家心理を下支えしている。指数は日本時間午前10時49分現在、前日比0.04％安の26729.26ポイントで推移している。

　個別では、瑞声科技（02018）、テンセント（00700）が安い。前日の上げ相場をけん引したAIAグループ（01299）は反落。自動車メーカーの吉利汽車（00175）、生保大手の中国平安保険（02318）も売られている。半面、電能実業（00006）が高い。龍源電力（00916）、中国交通建設（01800）も買われている。

　21日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。前日は3日続伸して4月14日以来およそ3カ月ぶりの高値で終えただけに、利益確定売りが先行している。指数は午前10時46分現在、前日比0.22％安の3237.73ポイントで推移。セクター別では、銀行や保険、鉄鋼が売られる半面、電子・ITやソフトウエア、建設が買われている。

　21日の上海A株市場では日本時間午前10時39分現在、寧波継峰汽車零部件（603997）が7.03％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/7/21 10:39 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 寧波継峰汽車零部件（603997）   10.980  -7.03%

 2 方大特鋼科技（600507）         11.100  -3.39%

 3 五鉱発展（600058）             14.250  -3.32%

 4 中国平安保険（601318）         52.750  -2.33%

 5 山西路安環保能源開発（601699）  9.680  -2.32%

 6 北京昊華能源（601101）         10.440  -2.16%

 7 湖南百利工程科技（603959）     22.010  -2.09%

 8 海南天然橡膠産業集団（601118）  6.160  -2.07%

 9 長園集団（600525）             14.560  -2.02%

10 重慶小康工業集団（601127）     19.800  -1.98%