19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.36%高の3230.98ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5245億9800万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いたが、ほどなくしてプラス圏に切り返した。週明け17日に割り込んだ心理的節目の3200ポイントをあっさり上抜くと、次第に上げ幅を広げた。中国人民銀行(中央銀行)による公開市場操作がきょうまで3日連続で1000億元以上の供給超過となり、流動性引き締めへの警戒感が後退したことが地合いの改善につながった。中間決算の発表期を控え、業績見通しを手掛かりとした物色も活発化。終値は今年4月14日以来、約3カ月ぶりの高値を付けた。
A株市場では、2017年6月中間決算の速報値が37%増益と発表した東方証券(
600958)がストップ高まで買い進まれた。華泰証券(
601688)、招商証券(
600999)などほかの証券株も軒並み高い。業績改善への期待から陝西煤業(
601225)など石炭株や宝山鋼鉄(
600019)、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)など鉄鋼株、洛陽モリブデン(
603993)など非鉄金属株の上昇が目立った。半面、港湾の上海国際港務(
600018)、保険大手の中国太平洋保険(
601601)、新華人寿保険(
601336)が逆行安。上海汽車集団(
600104)、長城汽車(
601633)など自動車株の一角もさえない。深セン成分指数は前日比1.90%高の10295.57ポイントと続伸した。国信証券(
002736)など証券株が上昇を主導した。
上海B株指数は1.39%高の328.95ポイント、深センB株指数は0.96%高の1164.31ポイントとともに続伸した。