22日前場の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.56%高の25839.29ポイントだった。H株指数は1.06%高の10504.11ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で406億8800万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まったものの、上海市場が上げに転じると買いが次第に優勢となり、上げ幅を拡大した。米MSCIがA株の新興国株指数への採用を決めたことで、海外からの資金流入が期待できる本土系金融株に買いが入った。21日のNY市場でハイテク銘柄比率の高いナスダック総合株価指数が反発しており、香港市場でも関連銘柄が上昇した。もっとも、アジア主要通貨に対する米ドル相場の上昇や原油安に対する懸念も根強く、ハンセン指数は前日に割り込んだ20日移動平均(前引け時点で25811.13ポイント)を上回る水準では伸び悩んだ。
個別では、アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)が相場をけん引。JPモルガンによる目標株価引き上げが材料視されたもよう。本土保険大手の中国人寿保険(
02628)と中国平安保険(
02318)も高い。中国の国務院(内閣に相当)が21日の常務会議で年金保険商品の支援を決めたと伝わった。華潤電力控股(
00836)はコスト上昇を電力価格に転嫁しやすい制度変更を好感する買いが入った。半面、前日のNY市場で原油先物相場が続落したことを受け、中国石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)がそろって下げた。カジノ銘柄のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)はともに続落。