21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.52%高の3156.21ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3922億9700万元。
上海総合指数は米MSCIが日本時間21日朝、中国本土A株の新興国株指数への採用を発表したことを好感し、高く推移する場面が目立った。イベント通過後の一服感から安くなる場面では買い戻しが入り、大引けにかけて上げ幅を広げると、結局1週間半ぶりの高値で終えた。
A株市場では、前日の下落を主導した中国平安保険(
601318)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軒並み反発し、相場の上昇をけん引。河北省政府が同省に新設する「雄安新区」の建設計画会議を21日に開くと伝わり、華夏幸福基業(
600340)などテーマ株の一角が買いを集め、指数を押し上げた。中国中鉄(
601390)、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株も反発。原油安で前場安かったペトロチャイナ(
601857)は後場に反発。一方、材料出尽くし感から海通証券(
600837)など証券株の一角が売られ、相場の足かせになった。
深セン成分指数は0.76%高の10367.17ポイント。中興通訊(
000063)などIT・通信関連が大きく買われたほか、酒造大手の宜賓五糧液(
000858)が高い。上海B株指数は0.09%高の324.08ポイント、深センB株指数は0.24%高の1124.08ポイントとともに反発した。