25日前場の香港株式市場でハンセン指数は5日続伸。前場終値は前日比0.58%高の25576.60ポイントだった。H株指数は1.30%高の10525.50ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で400億1600万HKドル。
ハンセン指数は始値で52週高値を2日ぶりに更新。相場が26000ポイントを目指すとの強気な見方が広がった上、前日のNY市場でダウ平均が5日続伸したことで、幅広いセクターで買いが先行した。安く始まった上海総合指数が前場の高値圏で午前の取引を終えたことも投資家心理の改善につながったもよう。ただ、相場は2015年7月上旬以来ほぼ1年11カ月ぶりの高値水準にあるだけに、利益確定の売りが出て上値を抑えた。
個別では、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)と中国海外発展(
00688)が大幅高。中国中小都市で不動産市況の改善が続くとの見方から買いが膨らんだもよう。生保大手の中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)、本土系商業銀行の交通銀行(
03328)と中国建設銀行(
00939)も買われた。半面、空運のキャセイ・パシフィック(
00293)とアジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)が反落した。吉利汽車(
00175)は朝高後に下げに転じた。同社筆頭株主の浙江吉利控股集団が24日、マレーシアの自動車会社プロトンの株式の49.9%を取得すると発表している。