24日の香港市場は米株高の流れ引き継ぎ買い先行で始まるか。前日の米株式市場ではダウ平均が小幅ながら4日続伸。米長期金利の上昇を受けて金融株が買われたことに加え、原油先物相場の上昇でエネルギー関連株が上昇したことも相場の支えになった。石油輸出国機構(OPEC)が25日の総会で協調減産を延長するとの見方が強まる中、香港市場でも関連株への買いを誘いそうだ。本土からの資金流入期待なども引き続き相場を支える材料となろう。
ただ、買い一巡後は上値の重い展開か。ハンセン指数は前日まで3日続伸し、2015年7月以来の高値水準が続いており、目先の利益を確定する売りが出やすい環境。加えて、22日発生した英爆発事件が自爆テロとの見方が示される中、リスク回避の動きが出れば、これも上値追いを抑える要因となる可能性がある。
なお23日の香港株の米国預託証券(ADR)は時価総額の大きいHSBC(
00005)、テンセント(
00700)のほか、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、本土金融大手の中国平安保険(
02318)などがそろって香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を50ポイント上回る水準で寄り付くことになる。