23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.45%安の3061.95ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4207億5300万元。
上海総合指数は安寄りで始まると、前場は総じて前日終値を挟んでもみ合い、方向感に乏しい展開となった。後場入り後に地合いが悪化。下げ足を速めた後は、3055−3065ポイント付近の狭い範囲での小動きに終始した。結局、指数は5月11日以来の安値水準で終えた。セクター別では、メタンハイドレートテーマ株として買われていた油田サービス関連や、造船、建材などを中心に幅広く売られた。一方、保険、銀行、石油が逆行高を演じた。
A株市場では、足元買われていた油田サービスのシノペック石油工程技術服務(
600871)がストップ安を付けるなどメタンハイドレートテーマ株に利益確定売りが広がり相場の下げを主導。中国船舶重工(
601989)など造船株の下げもきつい。中国銀河証券(
601881)など証券株の一角もさえない。一方、中国人寿保険(
601628)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軒並み高。中国保険監督管理委員会が保険資金による大型プロジェクトへの投資奨励の方針を示したことが引き続き材料視された。このほか、大型商業銀行の中国銀行(
601988)、中国工商銀行(
601398)や、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)など主力株が買われ、相場を下支えした。
深セン成分指数は1.37%安の9763.78ポイントと5営業日続落。国元証券(
000728)が大幅安を付けた。上海B株指数は1.76%安の316.14ポイント、深センB株指数は0.97%安の1076.64ポイントとともに続落した。