■中国再保険（01508）：損保子会社の中国大地財産保険の2017年1−4月保険料収入（中国会計基準）は前年同期比14.9％増の123億5800万元だった。4月単月では前月比20.4％増の29億6800万元。

■中国蒙牛乳業（02319）：保有する原料乳製造の上場子会社、中国現代牧業（01117）の株式に転換できるEB債（他社株転換可能債券）を発行すると発表。元金総額は1億9500万米ドル。調達資金は債務の返済や運転資金に充てる予定で、資金調達コストの低減につながるとしている。

■華能新能源（00958）：H株の第三者割当増資が完了した。増資で正味21億6700万HKドルを調達。全額運転資金に充てる予定で、資本構成と財務構成の改善を図る。

　鵬起科技発展（900907/600614）は19日、偽造された同社の印鑑が使用された融資契約書を根拠に起訴され、鵬起科技発展の天津銀行上海支店の銀行口座が裁判所に差し押さえられたことを明らかにした。契約金額は5000万元。他の銀行口座の状況については確認中で、株価への影響を避けるため、18日13時に同社株の取引を停止した。19日は同社株の取引を終日停止し、22日に調査結果を発表して取引を再開する予定。

　19日の香港市場は売り先行か。トランプ米大統領とロシアを巡る疑惑が深まる中、世界の金融市場で動揺が広がり、前日に東京市場をはじめ欧州市場のドイツ株、ロンドン株がそろって下落するなど投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めている。市場では、トランプ政権が掲げてきた景気刺激策が遅れる可能性を指摘する声が多い。香港市場でも引き続き米政治不安が重しになると予想される。

　もっとも、下値を切り下げる動きは限定的か。市場動揺の震源地となった米国では18日、ダウ平均が3日ぶりに反発。前日に急落した反動で、下げの大きかった銘柄を中心に買い戻しが入り相場を支えた。小売り大手のウォルマート・ストアーズが予想上回る四半期決算を発表したことに加え、米フィラデルフィア連銀の5月の製造業景況指数が前月から大きく上昇するなど米経済指標が強い内容となったことで、米景気先行きへの期待が残った。

　なお18日の香港株の米国預託証券（ADR）は高安まちまち。HSBC（00005）、中国工商銀行（01398）、中国銀行（03988）など大型銀行のほか、中国石油メジャーのペトロチャイナ（00857）、シノペック（00386）がそろって香港終値を下回った。半面、中国IT大手のテンセント（00700）、中国の通信キャリア大手のチャイナ・モバイル（00941）、アジア生保大手のAIAグループ（01299）などが上回って引けた。