18日前場の香港株式市場でハンセン指数は3日続落。前場終値は前日比0.23%安の25234.34ポイントだった。H株指数は0.74%安の10306.30ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で480億4700万HKドル。
ハンセン指数の寄り値は25034.19ポイントと前日終値比で1.03%下げたものの、次第に下げ幅を縮小した。メディア報道を受けてトランプ米大統領や政権幹部とロシア政府の関係を巡る「ロシアゲート」疑惑が深まり、経済対策が実施しにくくなるとの見方が広がった。前日の欧米株安の流れを引き継ぎ、香港市場でも幅広いセクターでリスク回避の売りが優勢となっている。ただ、テンセント(
00700)が逆行高を演じて1銘柄でハンセン指数を117ポイント押し上げ、一定の下支えとなった。
HSBC(
00005)やチャイナ・モバイル(
00941)、中国工商銀行(
01398)、長江和記実業(
00001)など大型株が総じて売られた。前日高かった中国旺旺(
00151)と瑞声科技(
02018)は大幅に反落。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)の下げもきつい。一方、テンセントは小安く始まったものの寄り付き直後に切り返し、一時は前日比4.46%高の271.40HKドルまで上昇した。17日大引け後に発表した2017年1−3月期決算が市場予想を上回る増益となり、買い進まれた。キャセイ・パシフィック(
00293)の大幅続伸も目立つ。同社のスローサー会長が、業績の重荷になっていた燃料ヘッジ取引損失の影響が18カ月以内に消失する見通しを示し、材料視された。