27日の香港株式市場でハンセン指数は4日続伸。終値は前日比0.49%高の24698.48ポイントだった。H株指数は0.55%安の10261.25ポイント。メインボードの売買代金は概算で763億800万HKドル。
ハンセン指数の寄り値は24663.10ポイントと、3月21日に付けた従来の52週高値(24656.65ポイント)を上回った。前場は利益確定売りに押されて軟調に推移したが、後場に切り返して上げ幅を拡大。アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)が大幅に続伸し、1銘柄で118ポイント押し上げた。終値は2015年7月24日以来約1年9カ月ぶりの高値圏となった。下げて始まった中国本土相場が上昇して引けたことも投資家心理を支えたとみられる。
個別では、AIAグループが6.24%高と急伸して相場上昇をけん引。同社が前日大引け後に発表した第1四半期(2016年12月−2017年2月期)の新契約価値(VNOB)が前年同期比で55%増加し、過去最高水準だったことが好感された。生保大手の中国平安保険(
02318)も高い。中国IT大手のテンセント(
00700)と米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)は反発。中国の習近平国家主席が25日に金融監督の強化を指示する一方で、先進製造業への積極的な融資を奨励したと伝わり、材料視されたもよう。半面、前日高かったカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)の下げがきつい。きょう四半期決算を発表するシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、中国建設銀行(
00939)がそろって下落。吉利汽車(
00175)は続落した。
H株では、建材大手の安徽コンチセメント(
00914)や、インフラ建設大手の中国交通建設(
01800)の反落が目立つ。不動産大手の万科企業(
02202)と医薬卸売りの国薬控股(
01099)は続落。中堅銀行の招商銀行(
03968)と中国民生銀行(
01988)も安い。半面、華能国際電力(
00902)は前日大引け後発表した四半期決算が市場予想を超える減益だったものの、反発した。空運の中国国際航空(
00753)も買われた。