25日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.94%高の24366.98ポイントだった。H株指数は1.32%高の10240.64ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で407億8300万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、ほぼ一本調子で上げ幅を広げた。仏大統領選の第1回投票の結果を受けて欧州連合(EU)解体の懸念が後退し、前日の欧米市場が大幅高となった流れを引き継ぎ買いが優勢。本土市場で上海総合指数が反発したことに加え、朝鮮人民軍創設記念日に当たるきょう、いまのところ北朝鮮による新たな挑発行為がみられず、地政学的リスクへの警戒感が和らぎ日本や韓国などアジア主要市場がそろって上昇したことも投資家心理の改善につながった。ただ、取引時間中として約3週間ぶりに24400ポイントに乗せると、高値警戒感から伸び悩み、前引けにかけて上げ幅をやや縮小した。
個別では、欧州金融大手のHSBC(
00005)、本土系銀行、保険の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国人寿保険(
02628)など金融主力株が買われ、相場の上昇を主導した。IT大手のテンセント(
00700)も堅調。前日に安かったマカオカジノの銀河娯楽(
00027)や港湾の招商局港口(
00144)が反発した。半面、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、自動車株の吉利汽車(
00175)が逆行安。電能実業(
00006)が反落した。