21日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。前日買われたセクターやテーマ株が利益確定売りで下げる半面、政策期待の買いが相場を支えている。指数は日本時間午前10時47分現在、前日比0.16％高の3177.11ポイントで推移。セクター別では、石炭や鉄鋼、電子部品が買われる一方で、酒造、空運、港湾・海運が売られている。

　21日の上海A株市場では日本時間午前10時41分現在、貴人鳥（603555）が8.67％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/4/21 10:41 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 貴人鳥（603555）               22.750  -8.67%

 2 天津創業環保（600874）         12.280  -7.95%

 3 安徽ｷﾝ科新材料（600255）        4.620  -6.10%

 4 中国第一重型機械（601106）      3.900  -5.11%

 5 永芸家具（603600）             19.250  -4.28%

 6 北京金隅（601992）              7.140  -3.90%

 7 ｵﾙﾄﾞｽ資源（600295）            11.880  -3.26%

 8 浙江航民（600987）             13.090  -2.89%

 9 四川沱牌舍得酒業（600702）     28.000  -2.88%

10 広西五洲交通（600368）          6.560  -2.53%

　21日の香港市場で、ハンセン指数は続伸してスタート。米財務長官の発言を手掛かりにトランプ政権の掲げる税制改革への期待が再燃したことを受けて前日のNY市場でダウ平均が3日ぶりに反発し、香港市場でもこの流れを引き継ぎ買いが先行。ハンセン指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.46％高の24166.81ポイントで推移している。個別では、IT大手のテンセント（00700）やアジア生保のAIAグループ（01299）、欧州金融のHSBC（00005）が続伸し、指数を押し上げた。パソコン世界大手のレノボグループ（00992）、石油メジャーのシノペック（00386）も高い。半面、ワーフ（00004）、恒隆地産（00101）など香港地場系銘柄の一角が売られている。