20日前場の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.40%高の23921.39ポイントだった。H株指数は0.06%高の9989.97ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で326億4000万HKドル。
ハンセン指数はプラス圏でもみ合い。前日までの3日続落で心理的節目の24000ポイントを割り込み、3月15日以来ほぼ1カ月ぶりの安値圏にあっただけに、値ごろ感に注目した買いが香港系不動産株などに入って相場を押し上げた。ただ、原油先物相場の続落や中国金融当局による監督強化を嫌気する売りも出て、上値は伸び悩んだ。上海総合指数は小幅ながら5営業日続落して午前の取引を終えており、投資家心理を冷やしたもよう。
個別では、時価総額が大きいテンセント(
00700)とAIAグループ(
01299)が買われ、相場の上昇を主導。通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・ユニコム(
00762)、生保大手の中国人寿保険(
02628)は反発した。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が続伸。香港系不動産デベロッパーの新鴻基地産(
00016)、長江実業地産(
01113)の上昇が目立つ半面、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)が売られた。中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)はそろって下落した。