19日の香港市場でハンセン指数は続落でスタート。英国がEU離脱推進に向けた総選挙の前倒し実施を表明したことを受け、欧州政治の先行きに対する警戒感が改めて意識されているほか、北朝鮮を巡る地政学的リスクへの懸念も引き続き重し。指数は日本時間午前10時19分現在、前日比0.61％安の23777.92ポイントで推移している。

　個別では、欧州金融大手のHSBC（00005）や中国建設銀行（00939）、中国銀行（03988）など本土系銀行株が続落。石油メジャーのCNOOC（00883）、ペトロチャイナ（00857）も安い。半面、自動車メーカーの吉利汽車（00175）やアップル関連銘柄の瑞声科技（02018）が買われているほか、チョンコン系公益事業者の長江インフラ（01038）が続伸している。

　19日の中国本土株式市場で上海総合指数は、4日続落してスタート。その後も軟調な値動きになっている。指数は日本時間午前10時44分現在、前日比0.84％安の3170.00イントで推移している。セクター別では、銀行や石油が売られ相場の下げを主導。一方、前日売られた保険や「雄安新区」関連に買い戻しが入っている。

　19日の上海A株市場では日本時間午前10時40分現在、貴人鳥（603555）が10.01％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/4/19 10:40 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 貴人鳥（603555）               27.680 -10.01%

 2 安徽新力金融（600318）         23.210 -10.00%

 3 河南平高電気（600312）         15.210  -8.21%

 4 龍元建設集団（600491）         10.500  -6.83%

 5 北京首創（600008）              6.990  -6.80%

 6 諾徳投資（600110）             12.870  -6.06%

 7 北京韓建河山管業（603616）     27.000  -5.76%

 8 遼寧禾豊牧業（603609）         11.060  -5.63%

 9 鄭州煤電（600121）              4.770  -4.98%

10 西部鉱業（601168）              7.450  -4.85%