28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.43%安の3252.95ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4658億6200万元。
上海総合指数は小幅に続落して始まると、手掛かり材料に乏しいなか、下げ幅を拡大する展開となった。中国人民銀行(中央銀行)のトップが先に、世界的に長年続いた量的緩和政策は終わりに近づき、金融政策がこれまでのように緩和に傾くことはないとの見解を示したことが引き続き市場心理を冷やした。実際、金融当局はきょうまでの3日間、オペ(公開市場操作)を見送っており、28日は市場から700億元を吸収した。ただ、指数は3250ポイント付近で底堅さが意識され、大引けにかけてやや下げ幅を縮めた。
A株市場では、原油相場の下落を嫌気し、中国の石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって売られ相場の下げをけん引。中国人寿保険(
601628)や中国銀行(
601988)など保険・銀行大手が総じてさえない。中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)などインフラ建設株が続落し指数を押し下げた。このほか、中国国際航空(
601111)など航空株も軟調。一方、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)、安徽コンチセメント(
600585)など素材関連や広州汽車集団(
601238)など自動車株の一角が買われ下値を支えた。
深セン成分指数は0.18%安の10563.29ポイントと続落。広発証券(
000776)など証券株や中興通訊(
000063)など通信関連が売られ相場を押し下げた。上海B株指数は0.17%安の341.49ポイントと続落、深センB株指数は0.10%高の1147.19ポイントと反発した。