22日の香港市場で、ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ反落でスタート。指数は日本時間午前10時48分現在、前日比1.17％安の24304.47ポイントで推移している。前日のNY市場はトランプ米政権の政策不透明感が意識される中、ダウ平均は昨年11月の米大統領選以降に株高基調が続く「トランプ相場」で最大の下げとなった。外部環境の悪化に加え、香港市場は前日までの4連騰で、2015年7月31日以来およそ1年8カ月ぶりの高値を更新した後とあって、利益確定売りが先行し、ほぼ全面安の展開となっている。

　個別では、きょう決算発表を控えるIT大手のテンセント（00700）、本土系銀行株の中国建設銀行（00939）、中国工商銀行（01398）、欧州金融大手のHSBC（00005）など主力株が軒並み売られ、指数を押し下げた。前日に決算を発表した衛生用品大手の恒安国際集団（01044）は大幅続落。半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス（00003）が逆行高を演じている。

　22日の中国本土株式市場で上海総合指数は、反落してスタート。前日に約3カ月半ぶり高値水準を回復した後とあって、売りが優勢になっている。指数は日本時間午前10時46分現在、前日比0.35％安の3250.13ポイントで推移。セクター別では足元買われていた石炭に利食い売りが出て相場を圧迫。銀行や保険などが軟調。一方、金相場の上昇を背景に産金が買われている。石油、インフラ建設の一角が高い。

　22日の上海A株市場では日本時間午前10時41分現在、*ST瀋機集団昆明機床（600806）が5.04％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/3/22 10:41 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 *ST瀋機集団昆明機床（600806）   8.110  -5.04%

 2 ｵﾙﾄﾞｽ資源（600295）            10.530  -3.22%

 3 広州白雲電器設備（603861）     30.360  -3.13%

 4 龍元建設集団（600491）         12.190  -2.79%

 5 中国神華能源（601088）         19.450  -2.21%

 6 青島ﾋﾞｰﾙ（600600）             33.000  -2.08%

 7 安徽高速道路（600012）         16.390  -2.03%

 8 金誠信鉱業管理（603979）       20.680  -1.99%

 9 喜臨門家具（603008）           21.700  -1.94%

10 *ST滄州大化（600230）          27.330  -1.90%