週明け20日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前営業日比0.56%高の24445.62ポイントだった。H株指数は0.57%高の10573.04ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で556億6400万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、次第に上げ幅を拡大。2営業日連続で取引時間中の昨年来高値を更新し、前場の高値圏で引けた。重要イベントの米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、主要通貨に対する米ドル相場が下落していることで買い安心感が広がった。個別企業の決算や業績見通しを手掛かりとする買いも相場を押し上げている。ただ、中国本土で不動産引き締めが強化されるとの観測が浮上し、関連銘柄の売りが相場の重荷になっている。北京や広州、長沙、石家荘などで相次いで住宅購入制限策や住宅ローン規制が強化されているほか、中国人民銀行(中央銀行)が一部都市にみられるバブルのリスクを看過しない姿勢を機関紙で表明したと伝わった。
個別では週末に期末決算を発表した中国神華能源(
01088)が16.04%高と高騰。1−3月期が50%超の増益となる見通しを示したほか、特別配当の実施が好感されている。決算発表を22日に予定しているテンセント(
00700)、23日に予定しているチャイナ・モバイル(
00941)も大幅高。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)がそろって続伸している。半面、19日に2017年2月期決算の減益見通しを発表した百麗国際(
01880)が大きく売られた。中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)も安い。欧州の銀行最大手HSBC(
00005)は続落。