1日の中国本土株式市場で上海総合指数は、小安く寄り付いたものの、ほどなくプラス圏に切り返す展開になっている。2月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が51.6となり、市場予想を上回ったことが好感されているもよう。指数は日本時間午前10時48分現在、前日比横ばいの3241.74ポイントで推移。セクター別では銀行、保険、不動産の一角が買われる一方、石油、IT・通信、鉄鋼などが売られている。

　1日の香港市場で、ハンセン指数は反発で寄り付いた。その後は上げ幅を縮め、前日終値付近でもみ合う展開。指数は日本時間午前10時47分現在、前日比0.31％高の23814.16ポイントで推移している。前日まで4営業日続落し、値ごろ感から買い戻しが入りやすい状況にあるほか、朝方に発表された2月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が市場予想を上振れしたことも投資家心理の改善につながった。ただ、日本時間11時に予定されているトランプ米大統領の初めての議会演説を控え、様子見ムードが濃厚。

　個別では、2016年12月本決算が予想を上回ったマカオカジノの銀河娯楽（00027）や同業のサンズ・チャイナ（01928）が買われている。前日に安かったアップル関連銘柄の瑞声科技（02018）が反発。東亜銀行（00023）、中国建設銀行（00939）、HSBC（00005）など銀行株も総じて堅調。半面、石油メジャーのCNOOC（00883）、ペトロチャイナ（00857）のほか、IT大手のテンセント（00700）、本土系生保の中国人寿保険（02628）が売られ、相場の重しとなった。

　1日の上海A株市場では日本時間午前10時38分現在、江西聯創光電科技（600363）が3.32％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/3/1 10:38 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 江西聯創光電科技（600363）     17.780  -3.32%

 2 洛陽ﾓﾘﾌﾞﾃﾞﾝ（603993）           5.160  -2.46%

 3 中材節能（603126）             13.680  -2.22%

 4 黒龍江珍宝島薬業（603567）     20.600  -1.90%

 5 西蔵華�ﾄ鉱業（601020）         38.610  -1.66%

 6 中原証券（601375）             10.670  -1.57%

 7 青島海爾（600690）             10.740  -1.56%

 8 上海華東電脳（600850）         24.640  -1.56%

 9 福建ｾﾒﾝﾄ（600802）             13.220  -1.49%

10 鄭州煤電（600121）              5.390  -1.46%