1日の香港市場は前日の米株反落の流れを受け売り先行で始まるか。2月28日の米国株式市場でダウ平均は13営業日ぶりに反落した。トランプ大統領による議会演説を前にした様子見ムードに加え、前日まで12日連続で最高値を更新してきた反動の売りが出やすい面もあった。
一方、きょうは寄り付き前に中国で2月の製造業購買担当景気指数(PMI)が発表予定のほか、トランプ大統領の上下両院合同会議での初の施政方針演説が日本時間11時から始まる予定。中国のPMIの結果が市場予想から大きくかい離したり、トランプ氏の演説内容がこれまでの経済政策に関する発言と異なるものになれば、相場のボラティリティが高まる可能性がある。
2月28日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。HSBC(
00005)、ハンセン銀行(
00011)など金融大手、恒基兆業地産(
00012)など香港系不動産大手、通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)が香港終値を上回って引けた。半面、中国IT大手のテンセント(
00700)、中国建設銀行(
00939)など本土系銀行大手、アジア生保最大手のAIAグループ(
01299)が香港終値を下回った。