21日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.15%高の24183.19ポイントだった。H株指数は0.66%高の10513.98ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で407億4700万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前場はおおむねプラス圏で小動き。中国本土で養老保険基金の本格的な株式運用が今月末にもスタートすると伝わり、資金流入への思惑から本土銘柄を中心に買いが入り、相場を支えた。ただ、指数はザラ場として昨年9月以来の高値圏にあるだけに利益確定売りが出やすく、序盤はわずかながらマイナス圏に沈む場面があった。ハンセン指数構成銘柄のHSBC(
00005)やハンセン銀行(
00011)の決算発表や、22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を前に、手控えムードも漂っている。
個別では、中国人寿保険(
02628)、中国平安保険(
02318)など本土系保険株が買われた。石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)や、自動車の長城汽車(
02333)、BYD(
01211)も高い。婦人靴チェーンの百麗国際(
01880)が大幅高。クレディ・スイスが投資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げた上、目標株価を4.0HKドルから6.3HKドルへ約58%上方修正したことが材料視されている。半面、2016年12月本決算をきょう発表するHSBC(
00005)や時価総額上位のテンセント(
00700)が売られ、相場の重しとなった。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)、パソコン世界大手のレノボグループ(
00992)が安い。前日に高かった乳飲料メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)が反落。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)が続落した。