25日の香港市場は米株高の流れを受け買い先行で始まるか。24日の米株式市場はダウ平均が反発し、ほぼ2週間ぶりの高値で終えた。2016年10−12月期決算の発表が本格化するなか、好調だった銘柄に買いが広がったほか、トランプ政権が企業寄りの経済政策を進めるとの期待も相場を押し上げた。米新政権が「米ドル高は短期的にマイナス」との見方を示したことを受け、新興国からの資本流出懸念の緩和もプラス材料となろう。
一方、買い一巡後は上値の重い展開が予想される。トランプ大統領の米自動車大手3社トップとの会談発言など、米新政権による口先介入を背景に市場では米経済政策の先行きを見極めたいとの様子見気分が強い。加えて今週末からの春節(旧正月)連休入りを控え持ち高調整の出やすい相場環境であることから、上値を追う動きは限られるだろう。
なお、24日の香港株の米国預託証券(ADR)は時価総額の大きいHSBC(
00005)、テンセント(
00700)、中国の通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)のほか、本土系金融大手の中国銀行(
03988)、中国平安保険(
02318)などがそろって香港終値を上回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を100ポイント近く上回る水準で寄り付くことになる。