週明け16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続落。終値は前営業日比0.30%安の3103.43ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5219億8700万元。
上海総合指数は安寄り後に下落幅を広げると、あっさり心理的節目の3100ポイントを割り込んで軟調に推移した。春節(旧正月)休みの接近に加え、20日に2016年10−12月期の実質国内総生産(GDP)の発表を控えた様子見ムードが強く、幅広いセクターに持ち高調整の売りが広がった。後場には一時3050ポイントを割り込む水準まで下落する場面も見られた。ただ、前場売られたインフラ建設、銀行、証券などに安値拾いの買いが入り、大引けにかけて急速に下げ幅を縮め、結局、節目を回復して終えた。金融当局は13日、中期貸出制度(MLF)を通じて3055億元を金融機関21行へ供給したが、相場への影響は限られた。
A株市場では、通信株の中国聯合網絡通信(
600050)、造船株の中国船舶重工(
601989)のほか、酒造株の貴州茅台酒(
600519)、証券株の長江証券(
000783)など幅広い銘柄に売りが広がり、相場を押し下げた。一方、前場に売られた中国交通建設(
601800)などインフラ建設株、中国工商銀行(
601398)など4大国有銀行が後場に買い戻され、相場を下支えした。
上海B株指数は2.64%安の330.43ポイントと5営業日続落、深センB株指数は1.88%安の1088.80ポイントと4営業日続落した。