25日の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶり反落。終値は前日比0.17%安の23565.11ポイントだった。H株指数は0.15%安の9837.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で554億7300万HKドル。
ハンセン指数は小幅に反落した。指数は小安く寄り付いた後、序盤はマイナス圏での軟調な値動きが続いたが、次第に下げ幅を縮小。終盤にはプラス圏に浮上する場面も見られた。指数は2週間ぶりの高値圏とあって、目先の利益を確定する売りに押された。きょうの人民元中間レートが3営業日続落したことも投資家心理の重荷となった。積極的な手掛かりに乏しいなか、決算や業績見通しを受けた個別銘柄の物色や、政策の影響が大きいセクターの売買が引き続き活発だった。
ハンセン指数構成銘柄では、2016年8月中間決算の純利益が市場予想を下回った婦人靴チェーンの百麗国際(
01880)が安い。クレディ・スイスによる目標株価引き下げが嫌気され、瑞声科技(
02018)も売られた。半面、証券会社によるマカオカジノ運営企業の業績改善見通しを受け、銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が高い。新鴻基地産(
00016)、華潤置地(
01109)など不動産銘柄の上げも目立った。ハンセン指数を構成する50銘柄のうち、15銘柄が上昇、6銘柄が変わらず、29銘柄が下落した。
H株では、証券銘柄の華泰証券(
06886)が安い。油田サービスを手掛ける中海油田服務(
02883)も軟調。一方、供給側構造改革の進展期待からアンガン・スチール(
00347)、馬鞍山鋼鉄(
00323)など鉄鋼銘柄が高い。きょう四半期決算を発表する長城汽車(
02333)も買われた。H株指数を構成する40銘柄のうち、11銘柄が上昇、6銘柄が変わらず、23銘柄が下落した。