25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.12%高の3131.94ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5387億5100万元。
上海総合指数はほぼ横ばいでスタート。その後はおおむねマイナス圏で推移したが、大引け前にプラス圏に戻し、きょうの高値水準で引けた。前日にほぼ2カ月ぶりに節目の3100ポイント台を回復しただけに、高値警戒感が根強い。場中も何度か小高い水準まで戻す場面があったが、前日終値付近で上値の重さが目立った。ただ、下値も堅い。中国共産党の第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)が24日に北京で開幕したこともあって、政策期待感が相場を支えた。
個別銘柄では、陝西煤業(
601225)、中国中煤能源(
601898)など石炭が後場から上げ幅を広げた。中国当局が25日、石炭企業22社と会合を開き、石炭の値上がりが止まらない中で供給量を増やす対策を改めて協議したとの報道が好感された。宝山鋼鉄(
600019)、武漢鋼鉄(
600005)など鉄鋼が高い。宝山鋼鉄が発表した2016年1−9月期決算で純利益が前年同期1.5倍の増加となったほか、通期で同6−8倍の大幅増益見通しを示したことで、業界全体の収益改善への期待感が買いを誘った。酒造の貴州茅台酒(
600519)や銀行の中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
01288)なども堅調。半面、前日に高かったインフラ建設の中国交通建設(
601800)、中国中鉄(
601390)、鉄道車両大手の中国中車(
601766)などが大幅に反落し、相場の重しとなった。光大証券(
601788)、招商証券(
600999)など証券が軒並み安い。通信大手の中国聯合網絡通信(
600050)は続落。さえない2016年1−9月期決算が引き続き嫌気されている。
上海B株指数は0.34%高の348.22ポイント。深センB株指数は0.24%高の1183.01ポイントとともに続伸した。