25日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小反落。前場終値は前日比0.11％安の3124.89ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3020億7600万元。

　上海総合指数はほぼ横ばいでスタート。その後は小高い場面もあったが、おおむねマイナス圏で推移した。前日にほぼ2カ月ぶりに節目の3100ポイント台を回復しただけに、目先の利益を確定する売りが優勢。セクター別では、政策期待で前日に高かったインフラ建設、鉄道関連が大幅に反落し、相場の下げを主導。原油相場の下落を受けて石油株が総じて安い。保険、証券もさえない。半面、鉄鋼が続伸。宝山鋼鉄（600019）が発表した2016年1−9月期決算で純利益が前年同期1.5倍の増加となったほか、通期で同6−8倍の大幅増益見通しを示したことで、業界全体の収益改善への期待感が買いを誘った。石炭価格の先高観を背景に前日に買われた石炭株はまちまち。中国当局が25日、石炭企業22社と会合を開き、石炭の値上がりが止まらない中で供給量を増やす対策を改めて協議すると伝わっている。

　上海B株指数は0.14％高の347.50ポイント、深センB株指数は0.12％高の1181.61ポイントだった。

　25日の中国本土株式市場で上海総合指数はおおむね横ばいでスタート。その後は前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合う展開。指数は日本時間午前10時46分現在、前日比0.07％安の3125.99ポイントで推移。石炭、鉄鋼、銀行などが買われている一方、インフラ建設、鉄道関連、保険が軟調。航空も総じて安い。