31日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅続伸。前場終値は前日比0.02%高の23020.93ポイントだった。H株指数は0.28%安の9570.15ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で325億3800万HKドル。
ハンセン指数は続伸してスタート。序盤には節目の23000ポイントを割り込む場面もあったものの、すぐに切り返すとその後はおおむね小高い水準でもみ合った。米連邦準備理事会(FRB)幹部の発言から市場の想定よりも速いペースで利上げが進むリスクも意識される中、注目される8月雇用統計の発表を控え、慎重ムードが漂う。一方、決算発表が終盤に入り、業績内容を手掛かりに個別銘柄の物色する動きが目立ち、相場を支えた。
個別銘柄では、2016年6月中間期の大幅増益と特別配当を発表した中銀香港(
02388)が急伸。時価総額上位のHSBC(
00005)が2%を超す上昇となり、指数を押し上げた。本土系銀行の中国銀行(
03988)、交通銀行(
03328)、石炭株の中国神華能源(
01088)もしっかり。半面、9月5日からハンセン指数構成銘柄から除外される台湾系食品メーカーの康師傅控股(
00322)はきょうも売られた。本土系不動産の華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)が安い。IT大手のテンセント(
00700)、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、が反落し、相場の重しとなった。原油先物の下落を受けてシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)などの石油株もさえない。