◇銀河娯楽
◇Galaxy Entertainment Group Ltd.
◇ハンセン:00027
◆ポイント
◇株価は年初から右肩上がり、前週には2年4カ月ぶり高値
◇一般カジノ収入は19%増、VIPカジノ収入が8%減
◇IP客の仲介業者などに支払うコミッション、10%減の112億7300万元
◆株価は年初から右肩上がり、前週には2年4カ月ぶり高値
香港市場で銀河娯楽の株価が踊り場に差し掛かっている。年初からほぼ右肩上がりで上昇していたが、先週前半に終値で約2年4カ月ぶりの高値をつけた後は一進一退の展開。19日には前日比2.4%安と売り込まれており、調整後に再び上昇基調に戻るのか注目される。マカオのカジノ市況がようやく最悪期を脱したことで、香港上場のカジノ銘柄も息を吹き返した。マカオ全体のカジノ収入は2016年8月から8カ月連続で前年同期比で増加しており、4月も2桁増収が見込まれている。
銀河娯楽の16年12月期の業績は売上高が前年比4%増の528億2600万HKドル、純利益が同51%増の62億8300万HKドルと順調に回復した。前年に純利益が急減した反動という側面が大きく、手放しで称賛できないものの、コスト抑制を軸に純利益を伸ばした。カジノ収入は2%増の495億HKドル。15年5月にギャラクシー・マカオ第2期とブロードウェー・マカオが開業し、16年にはフル貢献した点を考慮すれば物足りないが、内訳ではVIPカジノ収入が8%減の265億HKドルにとどまる半面、一般カジノ収入は19%増の210億HKドルと好調だった。この結果、VIP客の仲介業者などに支払うコミッションが10%減の112億7300万元に圧縮され、採算が改善した。
一般カジノ収入はギャラクシー・マカオが20%増、スターワールドが18%増、ブロードウェー・マカオが58%増といずれも好調。VIPカジノの不振を補った。
◆会社概要
マカオのカジノ運営会社。2002年に正式な免許を受けて参入。15年のカジノ市場シェアは21.6%で第3位。04年開業のカジノ「シティクラブ」は第三者と提携して展開。06年開業の「スターワールド(星際酒店)」はVIP向けに強み。11年にコタイ地区にアジア最大級のカジノリゾート「ギャラクシー・マカオ」(55万平米)を開業し、一気に存在感を高めた。15年5月、ギャラクシー・マカオ第2期とブロードウェー・マカオを開業。
⇒⇒⇒ この企業に関する詳細情報はこちら