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2017-08-18 香港/トピック/証券 印刷   Nikihou_Webをフォローしましょう
H株指数改革:レッドチップとPチップ10銘柄を採用へ、最有力候補はテンセント
 香港株式市場の株価指数を運営するハンセン・インデックシズ(HSI)はこのほど、四半期ごとに行っている構成銘柄見直しの結果を公表するとともに、“H株指数改革”の詳細を明らかにした。HSIは5月、これまでH株銘柄限定だったH株指数に、レッドチップとPチップ(民営企業)を加えるとの構想を発表したが、今回はその実現に向けたスケジュールや採用基準などの詳細を発表。18年3月にはレッドチップ、Pチップ計10銘柄を組み込むとした。H株指数の構成銘柄数はこれで、現在の40銘柄から50銘柄に増えることになる。

 H株指数は今のところ、世界に通用する有力指標とはいえず、外資が香港上場の本土企業に投資する際にベンチマークとするのはもっぱらMSCI中国指数。採用対象の狭さやITなどニューエコノミー銘柄の存在感の薄さなどが、H株指数の弱みとされている。HSIとしては、有力銘柄をより広範にカバーすることでH株指数の信頼性や魅力を高め、香港株式市場のさらなる発展を促す方針だ。



◆当初1年は“過渡期”、10銘柄のウエートを段階的に拡大

 HSIはレッドチップとPチップの組み入れに当たり、市場への影響を和らげるため、当初1年間を過渡期と位置づける計画。18年3月に10銘柄を新規採用した時点では、10銘柄の個別の指数ウエートを最大2%に抑え、その後、四半期ごとに上限を2ポイントずつ引き上げる。1年後の19年3月には規定通りの10%とし、これで過渡期が終了。この間、10銘柄の顔ぶれは動かさず、ウエートのみ調整する。現時点の計算では、H株指数に占めるレッドチップ、Pチップのウエートは、19年3月に計30.8%に達するという。

 HSIによると、Pチップの定義は「売上高(または利益、資産)の50%以上を中国本土で得る企業で、H株やレッドチップに該当しない銘柄」。レッドチップ、PチップのH株指数採用要件としては次の3点を挙げている。

◇上場から3年を経過している(裏口上場銘柄の場合は6年)
◇過去1カ月、3カ月、12カ月の株価変動幅が同時期のH株指数の変動幅の3倍以下に収まる
◇過去3年度の利益、営業キャッシュフロー、現金配当がいずれもゼロより大きい

 10銘柄を加えた後、H株指数銘柄の時価総額が市場全体に占める割合は、現在の26.1%から55.8%まで拡大する運び。構成銘柄の売買代金の割合も、37.6%から55.2%に拡大する見通しという。

◆ニューエコノミー銘柄の採用に壁、MSCI中国指数には「勝てず」

 H株指数に採用される最初の10銘柄として最有力視されるのは、テンセント(00700)とチャイナ・モバイル(00941)。『香港経済日報』によれば、7月末現在、H株指数連動型のパッシブ運用ファンドは世界全体で77億米ドル規模(約602億HKドル)。両社が指数入りを果たし、指数ウエートが上限10%に達すれば、理論的に各60億HKドル規模の買いが発生することになる。

 ただ、有力ネット企業テンセントの採用が確実視されるとはいえ、同紙は“改革”後のH株指数が引き続き、ニューエコノミー銘柄の取り込みにおいてMSCI中国指数の後塵を拝するとの見方だ。新規採用基準が厳しいためで、「香港にはただでさえ少ないニューエコノミー銘柄の選択肢をさらに狭めかねない」との懸念を表明している。香港証券取引所(00388)は6月、「創新板(ニューボード)」新設計画を発表しており、将来的にはアリババ・グループ(BABA)傘下の金融部門アントファイナンシャルといった有力企業の香港上場が期待できる状況にある。ただ、こうした銘柄がH株指数に採用されるまでには上場から3年を要する上に、利益、配当、キャッシュフローに関する基準をクリアしなければならず、採用への大きな障害になる可能性があるという。



◆万洲国際がハンセン入り、本命・舜宇光学科技は落選

 一方、HSIは同日、四半期ごとに行っている指数構成銘柄見直しの結果を発表し、万洲国際(00288)をハンセン指数に新規採用すると発表した。市場が本命視していた舜宇光学科技(02382)ではなく、次点候補とされていた豚肉生産の世界最大手、万洲国際が当選した格好。HSIによれば、これは総合的に判断した結果。9月4日付で組み込みが行われ、万洲国際の当初の指数ウエートは0.84%となる。ハンセン指数は非公開化を計画する百麗国際(01880)の除外で一つ空席があったため、万洲国際が新たに加わるだけで除外銘柄はなし。また、今回はレッドチップ指数、H株指数の銘柄入れ替えは見送られた。

 このほか、同日発表されたのはハンセン指数におけるテンセント、HSBC(00005)のウエートの変動。両社のウエートがいずれも上限規定の10%を超えたため、9月4日付で10%に調整され、これに伴いその他銘柄のウエートが小幅に上向く。最新データによれば、ハンセン指数連動型ファンドは6月末現在、全世界で193億5600万米ドル規模(約1510億HKドル)であり、計算上、新規採用の万洲国際に対する同ファンドの買いは13億HKドル弱に上る見込み。一方、ウエートが縮小するテンセント、HSBCに関してはそれぞれ20億5000万HKドル、7億9600万HKドル規模で、持ち高削減が進む見通しとなる。

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