17日の香港市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.91%高の19553.61ポイントだった。中国企業指数は0.92%高の6934.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で1793億HKドル。
ハンセン指数は高く始まった。中国国家統計局が午前に発表した4月経済指標が弱い内容となり、前場に小安くなる場面があったが、切り返して上げ幅を拡大。終値は昨年8月1日以来9カ月半ぶりの高値となった。中国政府が打ち出した不動産市場の支援策が好感され、関連銘柄が買われて相場を押し上げた。中国の何立峰副首相がこの日の会合で、売れ残り住宅を地方政府が買い取って低所得者向け住宅に転換することを認めると述べた。同日、中国人民銀行(中央銀行)は住宅ローン金利の下限撤廃などの規制緩和を発表した。セクター別では不動産・建設が大幅高となり、情報技術、素材も上昇した。一方、医療・ヘルスケアが軟調だった。
ハンセン指数構成銘柄では民営不動産デベロッパーの龍湖集団(
00960)が11%近く上昇したほか、碧桂園服務(
06098)、中国海外発展(
00688)、華潤万象生活(
01209)などの不動産株が大きく買われた。中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)も大幅高。半面、電気自動車の理想汽車(
02015)、医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)、英金融大手のHSBC(
00005)が下落した。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)は8%超下げた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.99%高の4112.59ポイントと6営業日続伸。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が買われた。一方、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)が安い。