14日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.22%安の19073.71ポイントだった。中国企業指数は0.30%安の6741.41ポイント。メインボードの売買代金は概算で1430億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、序盤に上げ幅を縮小。中盤以降は前日終値を挟んだ狭いレンジでもみ合った。中国の財政出動に期待する買いが先行したものの、前日終値は約9カ月ぶり高値だったとあって利益確定売りが重荷だった。14日に4月の米卸売物価指数(PPI)、15日に4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、米利下げ時期を見極めたい投資家は様子見姿勢を強めたもよう。セクター別ではエネルギーとコングロマリットが下げた半面、情報技術が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、金融株の招商銀行(
03968)、AIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)、中国工商銀行(
01398)の下げが目立った。前日高かったガラス大手の信義ガラス(
00868)は9.59%下落。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、香港地場株の恒隆地産(
00101)と新世界発展(
00017)も反落した。一方、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)が高い。中国スマートフォン大手の小米集団(
01810)は反発した。2024年1−3月期決算をこの日発表するテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.57%高の4041.45ポイントと4営業日続伸。ライブコマースの東方甄選(
01797)が12%超上昇した。動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、電気自動車の蔚来集団(
09866)も大幅高。一方、スマホ部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)が下落した。