7日の香港市場は上値の重い展開か。ハンセン指数は前日まで10営業日続伸した後とあって、目先の利益をいったん確定する動きが警戒されそうだ。今週後半には4月の中国の貿易統計や、物価統計、金融統計の発表を控えており、内容を見極めようと、様子見ムードが広がる可能性がある。
一方、4月の米雇用統計の予想の下振れを受けて米利下げ期待が再燃し、米長期金利が低下したことが好感されそうだ。中国各地の不動産購入規制の撤廃や自動車の買い替え促進といった政策支援も引き続き投資家心理を支えるだろう。
6日のNY市場でダウ平均は176米ドル高と4営業日続伸。米連邦準備理事会(FRB)が年後半に利下げを始めるとの観測から主力株の一角に買いが入った。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3営業日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)、テンセント(
00700)、アリババ集団(
09988)などが香港終値を上回った半面、中国建設銀行(
00939)などが下回って引けた。