17日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら5営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.02%高の16251.84ポイントだった。中国企業指数は0.10%高の5749.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で991億9000万HKドル。
ハンセン指数は強弱材料が入り混じるなか、方向感を欠く展開だった。16日のNY市場での米ハイテク株の下落を受けた売りが出た半面、前日終値は3月7日以来およそ6週間ぶりの安値だっただけに買い直しも入った。中国当局が相次いで景気浮揚策を打ち出すなか、中国本土の主要株式指数が大幅高となり、投資家心理を支えたもよう。セクター別では通信と工業が上げる一方、エネルギーが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、保険大手のAIAグループ(
01299)が買われて相場を支えた。新薬受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)と薬明生物技術(
02269)、電気自動車(EV)を手掛ける理想汽車(
02015)と小米集団(
01810)は大幅に反発。前日に売られた電力大手の華潤電力控股(
00836)、ガラス大手の信義ガラス(
00868)も上昇した。半面、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が売られた。香港で不動産開発を手掛ける新世界発展(
00017)と恒基兆業地産(
00012)も大幅安だった。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)は続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.07%高の3340.22ポイントと5営業日ぶりに小反発。画像認識システムのセンスタイム(
00020)が5.08%高と急反発した。EVの小鵬汽車(
09868)、ライブコマースの東方甄選(
01797)も買われた。一方、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)が大幅に続落した。