2024-04-17 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(16日):ダウ63米ドル高と7日ぶり反発、S&P500とナスダックは3日続落
16日のNY株式相場は高安まちまち。中東の地政学リスクが引き続き意識される中、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が高金利政策を維持することが必要だとの見方を示したことが重しとなった。
ダウ平均は好決算を発表したユナイテッドヘルスが5%超上昇したことで、63.86米ドル高(+0.17%)と7営業日ぶりに反発したものの、S&P500とナスダック総合はそれぞれ0.21%安、0.12%安と3日続落して終了。S&P500の11セクターはIT、生活必需品、ヘルスケアの3セクターが上昇し、不動産、公益、エネルギー、素材、金融、一般消費財など8セクターが下落した。
米10年債利回りは前日の4.62%台から4.66%台に上昇し、政策金利に敏感な米2年債利回りも前日の4.93台から一時5.01%台まで上昇し、4.98%台で終了した。
決算発表銘柄は第1四半期の売上高や通期利益見通しが予想を上回ったユナイテッドヘルスが5.22%高となり、1銘柄でダウ平均を約153米ドル押し上げた。モルガン・スタンレーも収入と利益が予想を上回り2.47%高となった。一方、通期売上高見通しの上限を引き下げたジョンソン・エンド・ジョンソンが2.13%安となり、純金利収入の落ち込みが嫌気されたバンク・オブ・アメリカが3.53%安となった。引け後に決算を発表したユナイテッド航空は強い4−6月期見通しが好感され、時間外で5%超上昇した。