週明け15日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続落。終値は前営業日比0.72%安の16600.46ポイントだった。中国企業指数は0.39%安の5856.44ポイント。メインボードの売買代金は概算で951億5000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に100日移動平均線(大引け時点で16496.48ポイント)を割り込む場面があった。その後は下げ幅を縮小したものの、終値ベースで3月28日以来の安値を更新した。前週末のNY市場での長期金利の上昇と株式相場の下落を受け、運用リスクを回避する売りが優勢だった。イランがイスラエルを直接攻撃したことで中東情勢の緊迫化が警戒された。また、中国の2024年1−3月期の国内総生産(GDP)や3月の主要経済指標の発表を16日に控え、様子見ムードが次第に広がったもよう。もっとも、エネルギー資源株が上昇し、一定の下支えとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、大型株のAIAグループ(
01299)とアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)が売られ、相場の重荷だった。12日大引け後に2024年1−3月期の小売売上高を発表した周大福珠宝(
01929)が8%近く下落。カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)、スポーツ用品の李寧(
02331)、自動車販売の中升集団(
00881)、オンラインゲームのネットイース(
09999)は大幅に続落した。一方、石油株のペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)、石炭株の中国神華能源(
01088)がそろって反発。ハイテク株のレノボグループ(
00992)、SMIC(
00981)の上昇が目立った。本土系銀行株の中国工商銀行(
01398)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.92%安の3442.49ポイントと3営業日続落。電気自動車の小鵬汽車(
09868)、画像認識システムのセンスタイム(
00020)の下げがきつい。スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)も売られた。