12日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続落。終値は前日比2.18%安の16721.69ポイントだった。中国企業指数は2.07%安の5879.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で1062億1000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の17000ポイントを割り込み、序盤に下げ幅を広げた。米利下げ期待が後退した上、中国景気に対する不安が根強く、幅広いセクターで売りが優勢となった。午後発表された中国の3月の貿易統計は、米ドル建ての輸出と輸入の伸び率がともに市場予想から下振れし、地合いが悪化。終値は3月28日以来およそ2週間ぶりの安値圏だった。
ハンセン指数構成銘柄では、保険株のAIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)がそろって続落した。不動産開発の龍湖集団(
00960)が8.64%安。医薬品ネット通販の乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、自動車販売の中升集団(
00881)も大幅安だった。一方、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)、中国スマートフォン大手の小米集団(
01810)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)が続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.81%安の3474.47ポイントと続落。ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)、電気自動車の蔚来集団(
09866)の下げがきつい。半面、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)、オンライン旅行会社の同程旅行(
00780) が大幅高だった。