中国の乗用車メーカー団体である乗用車市場信息聯席会（CPCA）は9日、2024年3月の狭義での乗用車（セダン、多目的車＝MPV、スポーツ多目的車＝SUV）の小売台数が前年同月比6.0％増の168万7000台だったと発表した。春節（旧正月）連休明けに価格競争が過熱して消費者の様子見ムードが高まり、一部の新車への注目や買い替え推進策への期待も相まって出足が鈍かった。1−3月累計の販売台数は13.1％増の482万9000台となった。

　3月の中国ブランド車の小売台数は前年同月比19.0％増、前月比51.0％増の93万台となり、市場シェアは54.8％と前年同月から6.0ポイント拡大した。一方、主要合弁ブランド車の販売台数は同8.0％減、49.0％増の50万台。市場シェアは独中合弁車が前年同月比1.5ポイント縮小の20.4％、日中合弁車が2.2ポイント縮小の13.8％、米中合弁車が1.8ポイント縮小の8.2％だった。

　3月の新エネルギー車（NEV）タイプの乗用車は、卸売台数が前年同月比31.1％増、前月比81.3％増の81万台、小売台数が同29.5％増、82.5％増の70万9000台だった。NEV卸売台数の上位10ブランドは順に◇BYD（01211/002594）：30万1600台◇米テスラの中国法人、特斯拉（上海）：8万9100台◇重慶長安汽車（000625/200625）：4万5400台◇吉利汽車（00175）：4万4800台◇上海汽車集団（600104）傘下の上汽通用五菱汽車：3万4400台◇理想汽車（02015）：2万9000台◇広州汽車集団（02238/601238）傘下の広汽埃安新能源汽車：2万7900台◇賽力斯集団（601127）：2万7000台◇上海汽車集団傘下の上汽集団乗用車：2万4100台◇奇瑞汽車：2万4000台――だった。