2024-04-05 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(4日):ダウ530米ドル安と4日続落、原油高やFRB高官発言を嫌気
4日のNY株式相場は大幅安。上昇してスタートしたものの、中東の地政学リスクの高まりを背景にNY原油先物が昨年10月以来となる86米ドル台まで上昇し、インフレ長期化懸念を強めたほか、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が、インフレが長引くなら利下げが不要かもしれないと発言したことで利下げ期待が後退し、センチメントが悪化した。ダウ平均は朝方に294米ドル高まで上昇したが、終盤に567米ドル安まで下落し、530.16米ドル安(-1.35%)と4日続落して終了。一日の下落率は昨年3月22日以来の大きさとなった。S&P500も0.87%高まで上昇後、1.23%安で終了し、ナスダック総合は1.17%高まで上昇後、1.40%安で終了と、ともに大幅反落となった。週初来ではダウ平均が3.04%安、S&P500が2.04%安、ナスダック総合が2.02%安となった。
業種別ではS&P500の全11セクターが下落。IT、ヘルスケア、コミュニケーション、金融、一般消費財、素材が1%超下落した。ダウ平均採用銘柄はわずかに上昇したシェブロン、ウォルマートを除く28銘柄が下落。セールスフォース、アメリカン・エキスプレスが3%超下落し、3M、アムジェンが2%超下落。マクドナルド、ゴールドマン・サックス、キャタピラー、ディズニー、インテル、ナイキ、アマゾンなど13銘柄も1%超下落した。センチメントは大幅に悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の14.33ポイントから16.35ポイントに上昇し、昨年11月以来の16ポイント台となった。