2024-04-03 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(2日):ダウ396米ドル安と大幅続落、米10年債利回りの上昇が重し
2日のNY株式相場は下落。米10年債利回りが昨年11月以来となる4.35%台に上昇したことや、第1四半期に大きく上昇したことで株価調整への警戒感が重しとなった。
ダウ平均は下落してスタートすると、一時515米ドル安まで下落幅を広げ、396.61米ドル安(-1.00%)と2日続落して終了。S&P500も終日マイナス圏で推移し、0.72%安と2日続落。一日の下落率はともに3月5日以来の大きさとなった。ハイテク株主体のナスダック総合も一時1.58%安まで下落し、0.95%安と反落して終了した。
S&P500の11セクターはエネルギー、公益、コミュニケーションの3セクターが上昇し、ヘルスケア、一般消費財、不動産、IT、生活必需品など8セクターが下落。ダウ平均採用銘柄はダウ・インク、ウォルト・ディズニーが1%超上昇した一方、ユナイテッドヘルスが6.44%安となり1銘柄でダウ平均を206米ドル余り押し下げたほか、アムジェンが2.41%安となり、ナイキ、ウォルマート、ホーム・デポ、シスコ・システムズ、インテル、3Mも1%超下落した。
年内の利下げを巡っては、週末にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げを急がない姿勢を示したほか、この日もメスター米クリーブランド連銀総裁やデイリー米サンフランシスコ連銀総裁から利下げ開始時期について慎重な発言が相次いだ。米10年債利回りは前日の4.32%から一時4.40%台まで上昇し、4.35%台で終了した。