連休明け2日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に続伸。前場終値は前営業日比2.36%高の16931.53ポイントだった。中国企業指数は2.62%高の5962.80ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で890億1000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏でもみ合った。連休中の本土株高や、官民発表の2024年3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の予想上振れなどが好感された。好決算や増配を手掛かりとした個別物色も指数を押し上げた。もっとも、心理的節目の17000ポイント付近では伸び悩んだ。
個別では、前週末に自社開発の電気自動車(EV)「SU7」を発売した小米集団(
01810)が12.05%高と急伸。「SU7」の販売価格がポジティブサプライズと受け止められたほか、売れ行きが好調に推移していることが材料視された。オンライン旅行大手のトリップ・ドットコム(
09961)、華潤置地(
01109)傘下の不動産管理サービスの華潤万象生活(
01209)や、2023年12月期の増益決算と増配を発表した中銀香港(
02388)なども大幅高。半面、オンラインゲーム大手のネットイース(
09999)が急落。不動産管理サービスの碧桂園服務(
06098)が売られた。同系列の本土不動産大手、碧桂園(
02007)は2023年12月本決算を期限の3月31日までに開示できなかったため、きょうから株式の取引を停止した。電動工具大手の創科実業(
00669)、製薬開発の中国生物製薬(
01177)、医薬品受託開発の無錫薬明康徳新薬開発(
02359)なども下げた。