27日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.63%安の16512.92ポイントだった。中国企業指数は0.90%安の5773.20ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で606億6000HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏でもみ合い。中国が金融緩和を拡大するにつれ人民元相場に下押し圧力がかかるとの見方が広がり、中国本土の株式相場が下落したことで香港の投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めたもよう。上海外国為替市場のオンショア人民元(CNY)はきょう朝方に1米ドル=7.22元を割り込み、一時は7.23元に近い水準で推移した。また、決算発表がピークを迎えるなか、業績が市場予想から下振れした銘柄に売りが出ている。
個別では、大型株のAIAグループ(
01299)とアリババ集団(
09988)が下落して相場の重荷となった。前日大引け後に発表した2023年12月本決算で、純利益が市場予想を下回った中国蒙牛乳業(
02319)とBYD(
01211)が大幅安。前日買われた中国中信(
00267)、百度(
09888)、理想汽車(
02015)は反落した。半面、安く始まったテンセント(
00700)が上げに転じ、一定の下支えとなった。ニット衣料大手の申洲国際集団(
02313)が大幅に続伸。不動産管理の華潤万象生活(
01209)、製薬の翰森製薬(
03692)も買われた。