2024-03-18 |
米国/マーケット/証券 |
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NY市況(15日):ダウ190米ドル安と続落、週間ではS&P500とナスダックが2週続落
15日のNY株式相場は続落。今週発表された米2月消費者物価指数(CPI)や米2月生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなる中、この日発表された3月ミシガン大1年先・5年先期待インフレ率速報値も高止まりしたことで早期利下げ期待が後退した。米10年債利回りは前日の4.298%から4.308%に上昇し、週間では0.22%ポイントの上昇となった。
ダウ平均は一時287米ドル安まで下落し、190.89米ドル安(-0.49%)と2日続落して終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.65%安、0.96%安で終了し、ともに3日続落となった。
S&P500の11セクターはエネルギー、公益など4セクターが上昇し、IT、コミュニケーション、一般消費財、ヘルスケアなど7セクターが下落した。下落率トップのITでは弱い見通しが嫌気されたアドビが13.67%安と急落したほか、マイクロソフト、セールスフォースも2%超下落した。
週間ではダウ平均が0.02%安とわずかながら3週続落し、S&P500は0.13%安と小幅に2週続落。ナスダック総合も0.70%安と2週続落した。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が言及したことで注目度が高まった3月ミシガン大期待インフレ率速報値は、1年先が3.0%、5年先が2.9%とともに前月から横ばいとなった。CMEのフェド・ウォッチが示す3月19−20日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置き確率は前日の98%から99%に上昇し、6月FOMCでの利下げ確率は59%から57%に低下した。