14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.57%安の16984.44ポイントだった。中国企業指数は0.21%安の5920.18ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で634億HKドル。
ハンセン指数は、序盤に高くなる場面もあったが、ほどなくマイナス圏に沈むと、徐々に下げ幅を拡大し、心理的節目の17000ポイントを割って前場の取引を終えた。中国政府が13日、設備投資や自動車・家電製品の買い替えなどを盛り込んだ景気刺激策を発表したことなどが好感されたものの、米下院が人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック、抖音)」の米国での利用を禁止する法案を可決し、運営会社の北京字節跳動科技(バイトダンス)に売却を求めたことを受け、米中関係の悪化が警戒された。
個別では、無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が9%超、薬明生物技術(
02269)が8%超下落。米国に拠点を持つバイオ業界団体が「バイオセキュア法案」への支持を表明したことが嫌気された。決算を発表したAIAグループ(
01299)が4%超下落し、指数を押し下げたほか、信義光能(
00968)や舜宇光学科技(
02382)の下落も目立った。半面、金価格の上昇を受けて紫金鉱業集団(
02899)が買われたほか、ペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)も高かった。