週明け11日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前営業日比1.28%高の16562.98ポイントだった。中国企業指数は1.44%高の5738.35ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で520億3000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に上げ幅を広げ、おおむね上昇率が1%超える水準で堅調に推移した。中国の全国人民代表大会(全人代)がきょう午後に閉幕する。中国当局が打ち出す具体的な産業振興策に期待する買いが相場を押し上げた。もっとも、100日移動平均線(前引け時点で16645.41ポイント)付近では伸び悩んだ。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する2月の米消費者物価指数(CPI)が12日に公表されるとあって、内容を見極めたいとの気分も漂ったもよう。
個別では、大型ネット株の美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、テンセント(
00700)が買われて相場の上昇を主導。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、電動工具の創科実業(
00669)、新エネルギー車のBYD(
01211)は大幅に続伸した。半面、パソコン大手のレノボグループ(
00992)が反落。エネルギー株の中国神華能源(
01088)とCNOOC(
00883)、不動産株の碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)も売られた。