8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.62%高の3046.02ポイントだった。深セン成分指数は1.10%高の9369.05ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8606億2600万元だった。
上海総合指数は、前場はマイナス圏に沈む場面もあったが、後場に入って徐々に上げ幅を拡大した。きょう夜に米雇用統計、あす午前に中国の物価統計が発表されるとあって、様子見ムードが相場の重しとなったが、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を受けてFRBが今年半ばにも利下げを開始するとの見方から買いが広がった。セクター別では、太陽光発電設備と造船が全面高となったほか、通信設備や半導体も買われた。半面、観光・ホテルや自動車サービス、宝飾などが売られた。
A株市場では、富士康工業互聯網(
601138)や晶澳太陽能科技(
002459)、啓明星辰信息技術集団(
002439)、中興通訊(
000063)などが大きく上げた。半面、安徽コンチセメント(
600585)や中国旅遊集団中免(
601888)、河南双匯投資発展(
000895)、中聯重科(
000157)などが売られた。前日急落した無錫薬明康徳新薬開発(
603259)は続落した。
上海B株指数は0.52%高の265.57ポイント、深センB株指数は0.01%高の1069.31ポイント。