中国の乗用車メーカー団体である乗用車市場信息聯席会(CPCA)は8日、2024年2月の狭義の乗用車(セダン、多目的車=MPV、スポーツ多目的車=SUV)の小売台数が前年同月比21.0%減の109万5000台だったと発表した。前月比では46.2%減った。1−2月累計の販売台数は17.0%増の313万3000台となった。
CPCAは、春節(旧正月)にあわせたセール期間が前年とずれたことが影響し、1月の販売が好調だった一方で2月は大きく落ち込んだと指摘。春節後に販売価格が急速に上昇した上、3月に政策支援が打ち出されるとの観測が浮上したことも2月の販売不振につながったとした。
国内ブランドの2月の小売台数は62万台と前年同月比13%減ったが、市場シェアは56.1%と4.9ポイント上昇した。1−2月累計のシェアは55%で、前年同期比5.2ポイント上昇した。新エネルギー車(NEV)市場と輸出市場で台数増加が著しく、なかでも奇瑞汽車、BYD(
01211/
002594)、吉利汽車(
00175)、重慶長安汽車(
000625/
200625)などの大手が市場シェアを伸ばした。一方、主要合弁ブランド車の2月の小売台数は31%減の33万台だった。
新エネルギー車の2月の乗用車小売台数は11.6%減の38万8000台だった。前月比では11.6%減少。輸出は前年同月比0.1%増の7万9000台となった。前月比では20.0%減った。