シティーグループは最新リポートで、中国の通信キャリア大手、チャイナ・ユニコム(
00762)が発表した2023年12月本決算の速報値について、売上高、通信サービス収入、純利益がシティ予想をそれぞれ2.7%、2.2%、3.4%下回ったと指摘した。23年10−12月期業績の低迷が影響したと分析。中国の工業情報化部が発表したデータと一致しており、企業のデジタル化プロジェクトの遅延やIT関連支出の削減が背景にあったと指摘した。『インフォキャスト』が5日伝えた。
シティはチャイナ・ユニコムの目標株価を暫定的に6.9HKドルに据え置いた。同業のチャイナ・モバイル(
00941)とチャイナ・テレコム(
00728)に比べ、チャイナ・ユニコムの配当性向が最も低いことから、経営陣が増配や自社株買いを通じて株主還元の向上を図る可能性があるとした。