週明け16日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前営業日比0.17%安の28477.73ポイントだった。中国企業指数は0.74%安の10667.33ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で404億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付いて始まったものの、ほどなくしてマイナス圏に沈む展開。米中貿易摩擦に対する過度な懸念は後退しているものの、積極的な買い材料に欠けた。寄り付き後に発表された中国の主要経済指標は6月の鉱工業生産が市場予想を下回ったほかは、おおむね予想通りの結果となり、ポジティブサプライズはなかった。中国本土市場が軟調に推移したことや、本土からの相互取引制度を通じた香港株売買が売り越しとなったことも相場を重くした。指数は前場後半に一時、前週末の終値付近まで戻す場面もみられたが、プラス転換とはならなかった。
個別では、本土4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)や中国銀行(
03988)の下げが目立ったほか、本土不動産大手の碧桂園(
02007)、製薬メーカーの石薬集団(
01093)、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)が安い。自動車・電池メーカーのBYD(
01211)、航空大手の中国南方航空(
01055)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)も大きく売られた。半面、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)が逆行高。米商務省が制裁措置を解除した通信大手の中興通訊(
00763)は17%超の上昇。テクノロジー株の瑞声科技(
02018)や舜宇光学科技(
02382)が上昇した。