2018-07-11 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】売り先行か、米政権が対中追加関税措置を発表
11日の香港市場は売り先行で始まるか。米トランプ政権が日本時間11日朝、中国の知的財産侵害に対する制裁関税の追加措置を発表した。食料品や素材など2000億米ドル規模の中国製品に10%の追加関税を課す。米中貿易摩擦の一段のエスカレートへの警戒感が市場心理の悪化につながると予想する。
ただ、売り一巡後は底堅く推移するか。米国による新たな制裁関税措置は原案で、8月末まで一般意見を募り、発動は9月以降になる予定だ。貿易戦争の先行きに対する不安はくすぶるものの、10日の米株式市場は4日続伸。週後半から本格化する米国企業の2018年4−6月期決算への期待が相場を押し上げた。このほか、前日発表された中国の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の予想上振れを受けた中国の景気減速に対する懸念後退などが下値を支えると予想する。