10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続伸。終値は前日比0.44%高の2827.63ポイントだった。深セン成分指数も0.49%高の9205.43ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3260億2700万元。
上海総合指数は積極的な買い材料に乏しい中、前日終値を挟んでもみ合い方向感を欠く展開となった。後場には一時、前日回復した心理的節目の2800ポイント付近まで下げ幅を広げる場面も見られた。ただ、同水準で買い戻しが入り下げ渋ると、大引けにかけて上向きに転じ、結局、プラス圏に戻して終えた。
A株市場では中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって続伸。政府がガソリン、軽油価格を引き上げたことが好感された。金属先物相場の上昇を手掛かりに、洛陽モリブデン(
603993)など非鉄金属株が買われた。18年6月中間決算の大幅増益予想を発表した安徽コンチセメント(
600585)などセメント株も高い。足元の人民元安が一服したことを背景に、航空大手の中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)がそろって続伸した。一方、前日の相場の上昇をけん引した中国工商銀行(
601398)、中国太平洋保険(
601601)など銀行株、保険株に利益確定売りが出て相場の重しになった。貴州茅台酒(
600519)や宜賓五糧液(
000858)など酒造株もさえない。
上海B株指数は0.31%高の291.90ポイントと続伸、深センB株指数は0.39%安の1055.17ポイントと反落した。